バセ丼

バセドウ病闘病記(アイソトープ&ステロイドパルス)と日常

バセドウ病、ステロイド治療中に読んだ面白い本BEST3

こんにちは(^^) バセドウ病のバセ丼です。

 

ドイツは昨日の夜でサマータイムが終了しました。1時間時間を戻したので日本との時差は8時間になりました最近は夜の6時くらいから暗くなりはじめていたのでこれで少しは明るい時間が増えるけどそれもあっという間、3、4時にはもう真っ暗な時期がまたやってきます。。😫 

雪国出身の私は寒いのには慣れているので冬は嫌いじゃないしバセドウ病になってからは冬の方が断然過ごしやすいから良かったんだけどどんよ〜り雨の日が続くとなんだか気が滅入りますね。でもドイツの冬は東京のように冬晴れの日が結構あって太陽が出ている日中は気温がマイナスでも気持ちの良い青空だったりします。

 

 

さてさて約3ヶ月間に及んだバセドウ病眼症治療のステロイド点滴、病院で時間を持て余した時に読んでいた本の中からとくに面白かった本を3つ紹介したいと思います。

 

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ちなみに最後の点滴が終わって今日で5日が経ちましたが今のところ瞼の腫れもひいているし痛みもでていません。気になる症状は複視、それと倦怠感がまだ続いています。体調の良い日は料理を作ったり、洗濯したりしますが少し動いただけでど〜〜〜んと疲れてしまいそれから吐き気がしたり目眩がしたりする時もまだあります。
先月は一進一退でしたが、今は三歩進んで二歩下がるという感じです😅 一歩進んでいるから良しと考えるようにしています!

今回、ステロイド点滴中に結構本を読みました。病室の人たちと話ができればいいけどあまりドイツ語が得意ではないので話も続かないしなにより体調が悪い日が続いていたのでベットで大人しく本を読んだり寝て過ごしていました。

 

3位 女のいない男たち(村上春樹)

 この本は私のパートナーのお義父さんが送ってきてくれました。時々日本から食料品などが届くのですがその荷物の中に本が入っている時があります。この本もそのうちの一つです。お義父さんのオススメという事なんですかね?!村上春樹の本はあまり自分から手をだすことはなかったけど結構村上春樹が届きます(笑)ということで何冊か村上作品を読んではいますが毎回感想は「うーん、完読」以上。というかんじでした。
でもこの本は短編小説集という事だったのでいつもとは違った感じでかなり期待してしましたが期待に答えてくれる感じではありませんでした。期待しすぎたからです(笑)

「ドライブ・マイ・カー」「イエスタデイ」「独立器官」「シェエラザード」「木野」「女のいない男たち」

の6つの短編から成り立っています。基本的に本のタイトル通り男と女の恋沙汰です。
簡単にですが、

・妻が浮気をしたり
・友人の恋人を主人公とデートさせたり、、でもこの女は他の男性と肉体関係をもったりめちゃくちゃ謎の展開だったり

・常に複数の女性とデートを楽しんで人生を満喫している美容整形医師、でも結末が・・・

・結婚、縛り付け、監視、そして病んで最終的に・・・

こんな感じのドロドロの事ばかりが起きて読み終わった後にもやっとします!治療中に読む本ではないかもしれません😀(笑) それと何度か読み返したりしないと理解できない謎解きのような部分もありました。まえがきで「この物語は自分に起こった事ではない」と書いてありましたが実際のところはどうなんでしょうね。実際にありそうな内容が多かったし頭の体操になったので面白かったです。読み終えて1番気になったのがなぜお義父さんはこの本を選んだのか?です(笑) 聞いてみたい。

もし興味があれば是非読んでみてくださいね

 

 

 

 

2位 きりこについて(西 加奈子)

 私は西加奈子さんのファンなのですがまずこの本は表紙が可愛いんです💕 猫好きにはたまらない一冊だと思います🐈 人間だけではなくて猫からの視点も描かれています。 加奈子さんの本の表紙は結構私好みだったりするんですがこの本も表紙でピン!!ときました。買ったのは去年日本に帰った時ですが面白かったので今回また読みました。

 

まずでだしからインパクト大です!

 

きりこはブスである

 

から始まります。いきなりのブス発言ですが奥が深い。本当はブスなんだけど両親に可愛い、可愛いと言われ過保護に育てらたきりこ。そんなきりこが見つけた世の中で一番大切なこととは?

読みやすいのでスルスル読み進められどんどん物語の中に引き込まれていきます。そしてこの本の中には心に残る名言が何箇所かあり、治療中の私は特に心にジーーーーーンときました😿 愛しくなるような言葉がキラキラと輝いている作品です。 

気になった文を一箇所だけ

 

自分のしたいことを、叶えてあげるんは、自分しかおらん。自分の欲求に、従うこと。思うように生きること。誰かに「おかしい」と言われても「誰か」は自分ではないのだから。気にしないこと。」

 

つまり、自分は自分なんだという事なんだと思いますが改めてそれに気づかさせてくれる一冊です。

この本は今後の人生でまた読むことがあると思うので大切に保管しています。
大切な事を再確認できる一冊ですので気になる方は読んでみて下さいね。

 

 

 

1位 コンビニ人間(村田沙耶香)

 第155回芥川賞受賞作品です。この本もお義父さんが送ってくれました。村田沙耶香さんの本を読んだのはこれが初めてなので他の作品と比べることができませんがとても面白くてほぼ一気読みしてしまいました。

 

世間の常識から外れた主人公:小倉恵子36歳未婚(サイコパスだと思う)はコンビニのオープニングスタッフとして働き始めるわけですが幼少期から「普通」ではない行動を続けてきて親を困らせていました。その言動は本当に異常者なんじゃないかと思うような事ばっかりなんです!!!!
そんな主人公がコンビニで働き始め人生を生き抜くためのマニュアルを手にするというかんじの内容です。コンビニで働きはじめて18年、職場では唯一「普通」扱いしてもらえたんですがそれが何故なのか、とか「普通」の定義は人それぞれ違うと思いますが何がそうで何がそうじゃないのか? 考えさせられそういうところも面白かったです。
そして「普通」から外れている彼女の生きづらさが伝わってきたし最後の方になると異常な彼女が全開!し始め、なんだかぞっとする感覚もありました。。

気になった文章を一箇所だけ

 

気が付いたんです。私は人間である以上にコンビニ店員なんです。人間としていびつでも、たとえ食べていけなくてのたれ死んでも、そのことから逃れられないんです。私の細胞全部が、コンビニのために存在しているんです

 

最終的に恵子は普通の人間になれたのでしょうか・・・

社会の生きづらさとか共感できる部分がある人もいるんじゃないかなと思うので是非オススメします。

 

著者の村田沙耶香さんは実際にコンビニでバイトをしているそうです。

 

新刊ではないのですが私のステロイド治療を影で支えてくれた本の中から今日はこの3冊を紹介しました。読みたい本はたくさんあるんですが電子書籍があまり好きではないので日本に帰った時じゃないとなかなか買うことができません😣 重さも気にしないといけないのたくさんは持って帰ってこれないのも残念ですがすごくオススメの本があったら教えて下さい😬